大手クラウドサービス3社の違いとは? GCP 、 AWS 、 Azure の特徴を比較!
- AWS
- Azure
- Cloud
- パブリッククラウド
はじめに
少し前までは、企業の IT インフラを構築する場合、自社内にサーバーを設置するといったように自前でハードやソフトを購入し、構築していくことが普通でした。しかし、近年では、クラウドサービスが普及したことにより、クラウドサービスを活用すればハードやソフトを自前で購入する必要がなくなるため、 IT インフラを企業内に構築する手間を大幅に削減できるようになりました。
クラウドサービスは、 Microsoft や Amazon 、 Google といった大手により提供されているものが主流ですが、どのサービスが優れているのか分かりにくいと思う方も多いと思います。そこで今回は大手クラウドサービスの特徴を比較します。
目次
クラウドサービス市場は、大手が占有
近年、普及したクラウドサービスですが、その市場は大手3社( Microsoft 、 Amazon 、 Google )がほぼ占有している状態にあります。Microsoft は Microsoft Azure 、 Amazon は Amazon Web Services 、 Google は Google Cloud Platform というクラウドサービスをそれぞれ提供しています。
大手3社が占有している状態であるため、クラウドサービスの導入を考えた場合、この3社の中から選択することを考えるのが一般的です。大手3社のクラウドサービスは、どれも似たサービスのように感じますが、しっかりと比較してみるとサービスに違いがあることが分かります。
そこで、大手3社のクラウドサービスの違いを説明します。
Amazon Web Services (AWS)
Amazon は、インターネット通販だけでなく、動画配信など様々なサービスを提供しています。その Amazon が提供するクラウドサービスが、Amazon Web Sevices (以下、 AWS )です。AWS は、最も早く開始したサービスであり、クラウドサービス市場の中でも最も利用されているサービスと言われています。米国の調査会社によりますと、2016年下期時点でクラウドサービス市場の約40%を AWS が獲得したと言われています。
AWS の特徴
- インターフェースと API において、多くの標準技術を推進していることから、アプリケーションの開発を行いやすくなっている。
- ハードウェアの基盤設計を行いやすいサービスになっていることから、ハードウェアの価格交渉力を持ちやすくなっている。
Microsoft Azure
Windows を手掛ける Microsoft が提供するクラウドサービスが Azure です。 Windows は、個人の PC だけでなく、多くの企業のサーバーなどの IT インフラにも採用されています。 Azure は、 Windows をベースに構築されたサービスであることから、 Windows を利用している企業にとって、非常に使いやすいサービスと言えます。 Azure は、クラウドサービス市場におけるシェアが、 AWS に次ぐ第2位となっています。
Azure の特徴
- Windows に対する親和性の高いサービスであるため、 Windows ベース( Windows Server 等 )の IT インフラを構築した企業にとって違和感なく利用できる。
- Azure Stack を利用することで、管理者は開発に関わるパブリッククラウド環境とオンプレミス環境を1つの管理画面で管理できるようになっている。
Google Cloud Platform ( GCP )
Google は、検索エンジンだけでなく Gmail や Google map など様々なクラウドのアプリやプラットフォームを提供することで、個人だけでなく、法人ユーザーも広く獲得しています。その Google が提供するクラウドサービスが、 Google Cloud Platform (以下、 GCP )です。米国の調査会社によりますと、 GCP のクラウドサービス市場でのシェアは、2016年下期時点で約5%と言われています。
GCP の特徴
- Gmail や Google map といった Google が提供するサービスと同等のインフラを活用したクラウドサービスを利用できる。
- 幅広い AI と機械学習関連のサービスが用意されている。
- Google が提供する幅広いサービスをもとに構成されているため、データ分析を行いやすいインフラが備わっている。
私たちがオススメするのが GCP
これまで紹介した3つのクラウドサービスの中で、私たちがお勧めするのが、 GCP です。Google が提供する各種サービスを支える強力なインフラを、そのまま利用できるというメリットがあるためです。
ここでは、それらのメリットについて、これまでの3つのクラウドサービス( AWS 、 Azure 、 GCP )を比較することで、より詳細に説明します。
仮想マシンの起動速度
クラウドサービスを使用するにあたって、仮想マシンの起動速度は重要な指標となります。
GCP は、約40秒という早さで起動でき、他社クラウドを上回る結果を出しています。
マシンタイプの選択
AWS 、 Azure は、コア数、メモリ、ディスクのセットから選択する方法をとっているため、あらかじめ用意されたマシンタイプの種類から選ぶことになります。それに対し、 GCP では、カスタムマシンにより設定できるようになっているため、コア数、メモリ、ディスクを別々に設定することが可能です。
料金体系
AWS 、 Azure は、1時間単位の課金となっています。 GCP では、 分単位の課金 となっています。課金体系の違いは、用途によってコストメリットが異なってくることが考えられます。分単位の課金方法の方が、より正確に利用状況に応じた料金体系と言えるでしょう。
また、割引方法も異なっています。 AWS 、 Azure ともに、長期の利用に対して割引が行われる契約になっているのですが、割引を適用するためには、あらかじめ契約の段階で長期利用することを明示しておかなければいけません。 GCP においても同様に、長期利用の際に割引となりますが、 GCP の場合、自動で長期利用の割引が適用されるため、事前の申告の必要がありません。
データ分析サービスの違い
パブリッククラウドを、ビッグデータの解析基盤として利用することも多いと思います。 AWS 、 Azure 、 GCP すべてビッグデータの蓄積・解析のためのデータウェアハウスサービスを用意していますが、それぞれ特徴が異なっています。
AWS 、 Azure では、計算リソースを追加することで、スケールアウトできるようになっていますが、計算リソースを計算したり、チューニングを行う手間がかかります。一方、 GCP の BigQuery では、ビッグデータの分散処理を行う際、 Google のデータセンター内のリソースが自動で割り当てられるため、ユーザーは計算リソースを気にする必要がありません。料金もリソースではなく、使用したクエリ単位の課金となっているので、必要なときにのみ課金される仕組みと言えます。
GCP の今後の展開
GCP は、日本向けの今後の展開として、2019年に大阪 GCP リージョンを開設することを発表しています。大阪 GCP リージョンを開設すれば、既に開設されている東京リージョンに次いで、日本国内では2ヶ所目となります。大阪 GCP リージョンの開設により、日本のユーザー企業にとって、レイテンシ(通信遅延)を軽減でき、クラウドサービスをより迅速に利用できるようになります。
まとめ
今回は、大手3つのクラウドサービスの特徴を紹介し比較することで、サービスの違いを説明しました。 GCP は料金体系や拡張性などの面で、各社のクラウドサービスと比較してみて、最もおすすめです。ぜひ、クラウドを活用の際は、 GCP の利用を検討してみてください。
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