AlloyDB / Cloud SQL / Spanner それぞれの最適なユースケースとは?
- AlloyDB
- Cloud SQL
- Spanner
2022年 AlloyDB が登場し、Google Cloud 上で利用出来るマネージドデータベースサービス、特にリレーショナルデータベースのインターフェースを備えたものは AlloyDB / Cloud SQL / Spanner の3つが存在します。
本記事ではこの3製品について、概要・比較・総評についてまとめています。
また、具体的な事例についてご相談したい場合は当社お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください。
目次
製品紹介
Cloud SQL とは
Cloud SQL は2012年に発表された MySQL、PostgreSQL、SQL Server をサポートしたフルマネージドリレーショナルデータベースサービスです。
特徴として
・フルマネージドの MySQL、PostgreSQL および SQL Server データベースによる保守コストの削減
・24 時間 365 日対応の SRE チームがサポートする、信頼性の高い安全なサービスでビジネスの継続性を確保
・データベース プロビジョニング、ストレージ容量の管理など、時間のかかる作業の自動化
・Cloud SQL Insights で、デベロッパー向けのデータベースのオブザーバビリティ確保を簡易化
・既存のアプリや GKE、BigQuery などの Google Cloud サービスと簡単に統合
といったものが挙げられます。
3製品の中でも最も早い時期からローンチされた事もあり、ご利用経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
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Cloud Spanner とは
Cloud Spanner は2017年に発表された RDBMS の機能と NoSQL のスケーラビリティを兼ね備えたフルマネージドリレーショナルデータベースです。
特徴として
・無制限のスケーリングによって、リレーショナル セマンティクスと SQL のすべてのメリットを享受
・任意のサイズで開始し、ニーズの拡大に応じて制限なしでスケーリング
・計画的ダウンタイムのない、オンラインでのスキーマ変更で高可用性を実現
・リージョンや大陸全体にわたる強整合性で高性能のトランザクションを提供
・自動シャーディングなどの機能により手動のタスクを排除し、イノベーションに注力
といったものが挙げられます。
Spanner の登場により億を超えるユーザー数を抱える グローバルSNS など、特別な規模の予算を持つ企業だけが独自の技術で運用していたマルチリージョン RDBMS がクラウド上で容易に利用可能になりました。
グローバルで一貫したトランザクション機能を提供できる点は非常に珍しく、国内でもゲーム会社最大手で採用されています。
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AlloyDB とは
AlloyDB は2022年に発表されたフルマネージドの PostgreSQL 互換データベースサービスです。
特徴として
・PostgreSQL との完全な互換性により、ワークロードに柔軟性と真のポータビリティを提供
・優れたパフォーマンス、トランザクション ワークロードでは標準の PostgreSQL の 4 倍高速
・高速のリアルタイム分析情報、標準の PostgreSQL に比べて最大 100 倍高速な分析クエリ
・高価なライセンスも不透明な I/O 料金も発生しない、透明で予測可能な料金設定
・機械学習対応の自動パイロット システムによる簡素化された管理
といったものが挙げられます。
既に PostgreSQL をサポートした Cloud SQL は存在していましたが、圧倒的なコスト パフォーマンスと可用性の向上 が図られています。
OSS としての PostgreSQL のリホストではなく、Google 社自身で Google Cloud に最適化されたデータベースとして開発されたものであり、パフォーマンスや可用性以外にも機械学習対応の自動パイロット システムなど独自の機能を有しています。
ユースケース
サービスの成長に合わせて
Cloud SQL は PoC やサービスの初期など SLA やパフォーマンスが求められない段階において有力な選択肢になります。
サービスが成長し、サーバー費用の最適化やスケールの柔軟性が求められてきたら AlloyDB への移行が考えられます。
グローバル展開や更なる SLA 向上などが求められてきたら Spanner への移行が考えられます。
将来 Spanner への移行が見込まれるサービスではストアド プロシージャ、トリガー、拡張機能など PostgreSQL 固有機能を利用しない事が推奨されます。
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