Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の機能から料金まで違いを徹底比較!
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Google 社が提供するグループウェア「 Google Workspace (旧 G Suite )」と Notion Labs Inc が提供するメモアプリケーションサービス「 Notion 」。どちらもビジネス向けの機能を提供している点は共通していますが、それぞれ特徴は異なります。
本記事では、 Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の違いについて、概要や料金プラン、機能など、あらゆる観点からわかりやすく比較します。
目次
Google Workspace (旧 G Suite )とは?
Google Workspace (旧 G Suite )は Google が提供しているクラウド型のグループウェアサービスです。以前は「 G Suite 」という名前で親しまれていましたが、2020年10月に「 Google Workspace 」へ名称変更しました。
Google Workspace (旧 G Suite )には、
- メール
- カレンダー
- オンラインストレージ
- ビデオ会議
など、企業に必要な機能がすべて揃っています。また、組織の生産性を高めるための業務効率化ツールが内包されている点も Google Workspace (旧 G Suite )の大きな特徴です。
Google Workspace (旧 G Suite )は契約しているライセンス数に応じて、毎月決められた金額を支払う料金体系となっています。様々なプランが存在し、それぞれ料金や機能が異なるため、自社に最適なプランを選択することが大切です。
Notion とは?
Notion は Notion Labs Inc が提供するクラウド型のアプリケーションサービスであり、ドキュメント作成や To do 管理など、様々な情報を一元的に管理できます。なお、 Notion Labs Inc はサンフランシスコに拠点を構える 2013 年設立のスタートアップ企業です。
Google Workspace (旧 G Suite )同様に多くの機能を搭載しており、
- メモ作成
- ドキュメント作成・共有
- To do 管理
- スケジュール管理
など、様々なものが挙げられます。 Notion では「 Page 」と呼ばれるシートを作成し、この Page をメモやドキュメントなどの目的に応じて編集して使用します。そして、 Page を階層化して、複数階層を作ることも可能です。
Notion を活用することで、チーム間のコミュニケーションを円滑にしたり、組織内の情報共有を効率化したりなど、様々なメリットを享受できます。生産性向上を実現したい企業にとって、 Notion は有効なツールの一つであると言えるでしょう。
Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の料金プラン
Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の料金プランは、どのような形になっているのでしょうか?それぞれ順番にご説明します。
Google Workspace (旧 G Suite )の料金プラン
Google Workspace (旧 G Suite )は、大きく分けて Business エディションと Enterprise エディションの2つに分類されます。
Business エディション
Google Workspace (旧 G Suite )の Business エディションは「 Business Starter 」「 Business Standard 」「 Business Plus 」の3つのプランに分かれています。
以下、各プランの比較表です。
Google Workspace Business Starter | Google Workspace Business Standard | Google Workspace Business Plus | |
---|---|---|---|
月額料金(1ユーザーあたり) ※税別 |
680円 | 1,360円 | 2,040円 |
利用可能人数 | 300名 | 300名 | 300名 |
ストレージ容量 | 30GB | 2TB | 5TB |
Google Vault | × | × | ○ |
Google Meet(ビデオ会議) | ○ | ○ | ○ |
ビデオ会議の最大参加人数 | 100名 | 150名 | 500名 |
Google Meetライブストリーミングの最大視聴人数 | × | × | × |
Google Meet録画機能 | × | ○ | ○ |
Gmail | ○ | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ | ○ |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ○ | ○ | ○ |
Google Chat | ○ | ○ | ○ |
Appsheet | × | × | × |
エンドポイント管理 | ○(基本範囲のみ) | ○(基本範囲のみ) | ○(詳細管理あり) |
コンテキストアウェアアクセス | × | × | × |
データリージョン | × | ○(基本範囲のみ) | ○(基本範囲のみ) |
データ損失防止(DLP) | × | × | × |
Cloud Search | × | ○ | ○ |
コネクテッドシート | ○ | ○ | ○ |
共有ドライブ | × | ○ | ○ |
Enterprise エディション
Google Workspace (旧 G Suite )の Enterprise エディションは「 Enterprise Essentials 」「 Enterprise Standard 」「 Enterprise Plus 」の3つのプランに分かれています。
以下、各プランの比較表です。なお、Enterprise エディションの料金は非公開となっており、詳細は Google または 正規代理店に直接問い合わせる必要があります。
Google Workspace Enterprise Essentials | Google Workspace Enterprise Standard | Google Workspace Enterprise Plus | |
---|---|---|---|
月額料金 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
利用可能人数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ストレージ容量 | 1TB | 5TB | 5TB |
Google Vault | × | ○ | ○ |
Google Meet(ビデオ会議) | ○ | ○ | ○ |
ビデオ会議の最大参加人数 | 150名 | 500名 | 500名 |
Google Meetライブストリーミングの最大視聴人数 | × | 1 万人 | 10 万人 |
Google Meet録画機能 | ○ | ○ | ○ |
Gmail | × | ○ | ○ |
Googleカレンダー | ○ | ○ | ○ |
ドキュメント、スプレッドシート、スライド | ○ | ○ | ○ |
Google Chat | ○ | ○ | ○ |
Appsheet | × | × | ○ |
エンドポイント管理 | × | ○ | ○ |
コンテキストアウェアアクセス | ○ | ○ | ○ |
データリージョン | × | × | ○ |
データ損失防止(DLP) | × | ○ | ○ |
Cloud Search | × | ○ | ○ |
コネクテッドシート | ○ | ○ | ○ |
共有ドライブ | ○ | ○ | ○ |
このように Google Workspace (旧 G Suite )には様々なプランが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
プランごとの違いを正しく把握し、自社に最適なものを選択するようにしてください。
Google Workspace (旧 G Suite )のプランの選び方は以下の記事が参考になります。
Google Workspace はどのプランを選べば良いの?具体的なおすすめプランの選び方をご紹介!
Google Workspace Enterpriseの各プランを徹底解説!オススメなプランの選び方とは?
Google Workspace の Business プラン、 Enterprise プラン、 Essentials プランを徹底比較!
Google Workspace の機能をフル活用!最上位プラン Enterprise Plus の魅力に迫る
Notion の料金プラン
Notion には、次の4つのプランが存在します。
プラン | 概要 |
---|---|
パーソナル | 機能制限つきの無料個人用プラン |
パーソナル Pro | 多くの機能を利用できる個人用プラン |
チーム | 複数人のコラボレーションを実現できるチーム用プラン |
エンタープライズ | 管理機能やサポートを提供する法人用プラン |
以下、各プランの違いを見ていきましょう。
なお、 Notion の公式サイトでは料金が米ドル表記になっていますが、この記事では日本円に直して表記しています。為替レートは2022年8月31日現在の「1米ドル=138円」で計算しています。
パーソナル | パーソナル Pro | チーム | エンタープライズ | |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 552 円( 4 米ドル) ※ 1 | 1,104 円( 8 米ドル) ※ 1 | 非公開 |
メンバー | 自分のみ | 自分のみ | 無制限 | 無制限 |
ゲスト | 5 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ファイルのアップロード | 5 MB | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
リンク共有 | ○ | ○ | ○ | ○ |
同時編集 | × | × | ○ | ○ |
ウェブ、デスクトップアプリ、モバイルアプリ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ドキュメント、メモ | ○ | ○ | ○ | ○ |
管理者向け機能 | × | × | ○ | ○ |
権限グループ | × | × | ○ | ○ |
高度なアクセス権設定 | × | × | ○ | ○ |
高度なセキュリティ設定 | × | × | ○ | ○ |
優先サポート | × | ○ | ○ | ○ |
専任のサクセスマネージャー(100名以上のチーム) | × | × | × | ○ |
カスタム契約と請求方法 | × | × | × | ○ |
新機能への早期アクセス | × | × | × | ○ |
※ 1 :請求と支払いはドルベースになります。比較するために「 1 米ドル = 138 円」で計算しております。
※ 2 :料金は税込表記です。
Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の機能比較
次に、 Google Workspace (旧 G Suite )と Notion について比較してみましょう。
Google Workspace (旧 G Suite )は組織利用に特化したサービスであるため、今回は Notion のチームプランと比較します。なお、 Google Workspace (旧 G Suite )のプランは、最もオーソドックスな Business Starter の場合で記載しています。
Google Workspace (旧 G Suite) | Notion | |
---|---|---|
月額料金 | 680円 | 1,104円 |
スケジュール管理 | ○ | ○ |
コンテンツ管理 | ○ | ○ |
ドキュメント管理 | ○ | ○ |
タスク管理 | ○ | ○ |
バージョン管理 | ○ | ○ |
連絡先管理 | ○ | ○ |
プロジェクト管理 | ○ | ○ |
ブレーンストーミング | ○ | ○ |
ビデオ会議 | ○ | × |
管理者向け機能 | ○ | ○ |
高度なアクセス権設定 | ○ | ○ |
高度なセキュリティ設定 | ○ | × |
カスタム契約と請求方法 | ○ | × |
このように、 Google Workspace (旧 G Suite )と Notion は多くの点で共通していますが、細かく見ていくと、お互いに得意な面と不得意な面が存在します。それぞれの特徴を理解して、自社に合ったサービスを選択してください。
ビジネス利用なら Google Workspace (旧 G Suite )がオススメ
前章では、 Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の比較をご紹介しましたが、ビジネスシーンで企業として利用するのであれば Google Workspace (旧 G Suite )がオススメです。
基本的な機能は、両サービスに共通して搭載されていますが、例えば「ビデオ会議」や「高度なセキュリティ設定」などは Notion に備わっていません。昨今、ワークスタイルの変化に伴い、在宅勤務やテレワークなど、オフィス以外の場所で業務を行うケースが増えています。
このような状況においては、物理的に離れた場所同士でもコミュニケーションを図れるビデオ会議や、自社の機密情報を守るための高度なセキュリティは必要不可欠であると言えます。 Notion のエンタープライズプランであれば、高度なセキュリティ設定が可能ですが、ビデオ会議は搭載されていません。
さらに、 Notion のエンタープライズプランは料金非公開となっており、チームプランの「月額1,104円」よりも高額になることが予想されます。その点、 Google Workspace (旧 G Suite )は680円という金額の中に、ビデオ会議やセキュリティを含めた全ての機能が内包されています。
また、メモアプリケーションである Notion とは異なり、 Google Workspace (旧 G Suite )はグループウェアであるため、その他にもメール機能やチャット機能、オンラインストレージなど、組織のコラボレーションを活性化させるための機能が多く搭載されています。
以下、 Google Workspace (旧 G Suite )を導入するメリットをいくつかご紹介します。
運用の手間がかからない
Google Workspace (旧 G Suite )は 100% クラウドで提供されているため、自社でサーバーなどのインフラを用意する必要がありません。また、アップデートも自動的に行われるため、管理者の負荷を軽減できます。
さらに、 Google Workspace (旧 G Suite )には管理コンソールが搭載されており、ユーザーごとの各種設定や機能制限などを管理コンソール上で一元的に行うことが可能です。このように、手間をかけずにサービスを運用できる点は Google Workspace (旧 G Suite )の大きなメリットだと言えるでしょう。
あらゆる機能がオールインワンで提供されている
前述した通り、 Google Workspace (旧 G Suite )には様々な機能が備わっています。メールやカレンダー、オンラインストレージ、チャット、ビデオ会議など、企業に必要なあらゆるソリューションが搭載されており、 Google Workspace (旧 G Suite )だけですべてが完結します。
そして、これらの機能は Google Workspace (旧 G Suite )に標準搭載されているため、追加料金が発生することはなく、ライセンス料金の中にすべてが含まれています。機能ごとに別々のソリューションを導入した場合、トータルコストは跳ね上がってしまいますが、 Google Workspace (旧 G Suite )であれば費用を抑えることができます。
セキュリティレベルが高い
Google Workspace (旧 G Suite )の大きなメリットとして、セキュリティレベルが高い点が挙げられます。 Google のデータセンターはとても高い堅牢性を誇り、ネットワークに関しても24時間365日体制で Google がサービスを監視・保守しています。
さらに、 Google Workspace (旧 G Suite )で取り扱われるデータは、ディスク上での暗号化はもちろん、バックアップやメディアへの保存時、インターネット上やデータセンター間での移動時にも暗号化されます。加えて、 Google は独自のファイバーケーブルや海底ケーブルを整備しており、データセンター間における通信ネットワークの安全性を確保するとともに、レイテンシを最小限に抑えています。
IT ツールをビジネスシーンで利用する上で、安全性はとても大切なポイントになりますが、 Google Workspace (旧 G Suite )であれば、安心して実業務で使用できます。
まとめ
本記事では、 Google Workspace (旧 G Suite )と Notion の違いについて、概要や料金プラン、機能など、あらゆる観点からわかりやすく比較しました。
どちらも便利なツールであり、複数人での共同作業を効率化する上では強力な武器になります。それぞれのプランは多岐にわたり、料金や機能などが異なるため、各プランの違いを正しく理解しておきましょう。
もし、組織全体で IT ツールの導入を検討しているのであれば、 Google Workspace (旧 G Suite )がオススメです。低価格ながら様々な機能が搭載されており、全てがオールインワンで提供されています。
さらに、運用工数がかからなかったり、セキュリティレベルが高かったりなど、企業は様々なメリットを享受できます。本記事を参考にして、 Google Workspace (旧 G Suite )の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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