IT 人材が不足する3つの原因とは?企業成長を加速させるための解決策まで徹底解説!
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昨今、あらゆる場所において IT 化やデジタル化が進む一方で、それらの推進に必要な人材不足が深刻な課題となっています。実際に自社の IT 人材不足により、デジタル化が思うように実現できない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、 IT 人材の不足を引き起こす原因と解決策について、わかりやすくご説明します。企業成長に必要不可欠なデジタル化を推進するための方法まで解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
IT 人材とは?
IT 人材とは、その名前の通り IT を扱うことができる人材を意味しています。 IT 人材という言葉は一般的なものとして浸透しており、経済産業省の HP でも政府の主要施策として「 IT 人材の育成」が掲げられています。
IT 人材に求められるスキルは多岐にわたり、 Word や Excel 、 Powerpoint などの Office スキルやプログラミングスキル、クラウドサービスを扱うスキル、 AI に関するスキルなど、様々なものが挙げられます。 IT という言葉自体が広範囲なものであるため、 IT 人材も広義な言葉として捉えられています。
また、最近では IT 人材に求められるスキルが資格化されており、「 IT パスポート」という IT の基礎知識を証明する試験や、サイバーセキュリティに関する実践的な知識を求められる「情報処理安全確保支援士」という国家資格などが用意されています。
日本における IT 人材不足の現状
まずは日本国内における IT 人材の現状を正しく理解しておきましょう。
IPA ( Information-technology Promotion Agency :独立行政法人 情報処理推進機構)が発表している「 DX 白書2021」では、以下のようなデータが示されています。
※引用: IPA 「 DX 白書2021」
グラフを見てわかる通り、国内の事業会社における IT 人材の不足感は、「量」と「質」の両方について「大幅に不足している」と「不足している」の回答の合算が約90%の割合を占めています。また、 IT 人材の不足は年々高まっている傾向にあります。
さらに、国内の IT 企業に目を向けてもその傾向は同様であり、2020年度の調査では8割以上の企業が IT 人材の不足を感じている現状があります。
次に海外との比較をしてみましょう。以下のグラフは、日本と米国におけるデジタル事業に対応する人材の「量」の確保状況を示したものです。
すべての職種において、米国よりも日本の方がデジタル人材( IT 人材)が不足していることが読み取れます。このように、日本の IT 人材不足はとても深刻な状況にあると言えます。これからの企業成長はデジタル化や IT 化が重要な鍵を握っていることを考えると、この現状は日本経済にとって由々しき事態であると言えるでしょう。
IT 人材不足が引き起こす「2025年の崖」とは?
「2025年の崖」は、2018年に経済産業省が発表したレポートに明記されており、広く関心を集めている言葉です。現在、企業で利用されている既存システムが「老朽化・複雑化・肥大化・ブラックボックス化」することで多様化するビジネスモデルに対応できなくなり、企業同士の競争力が低下した結果、多額の経済損失をもたらすとされている問題を指しています。
老朽化した既存システムが抱える課題については、以下の記事で詳しくまとめてありますので、リンク先でご確認ください。
【古いシステムからの脱却を!】レガシーシステムが抱える5つの課題とは?
2025年は企業のITシステムに大きな変化が起こる年だと予想されており、何も対策を行わない場合は企業の競争力が著しく低下すると言われています。その結果、最大で12兆円もの経済損失が発生する可能性が叫ばれており、これが「2025年の崖」と呼ばれている問題です。
そして、「2025年の崖」を引き起こす大きな原因の一つが IT 人材の不足です。昨今、市場環境や消費者ニーズは高度化かつ多様化しており、激しい変化に対応するためには、自社の既存システムを見直して状況に合わせて最適化する必要があります。
しかし、当然ながら IT に詳しい人材が社内にいなければ、効率的なシステム変革は困難です。その結果として、時代遅れのシステムを使い続けることを余儀なくされてしまい、様々な変化に対応することができずに会社が衰退していくのです。
この問題は一部の企業に限った話ではなく、業種や規模を問わずにすべての会社に起こりうる問題です。前述した通り、日本国内全体で見ると莫大な経済損失に繋がるリスクがあるため、経済産業省はこれを回避すべく、企業の行動指針などをレポートにまとめて公表しています。
このように、 IT 人材の不足は企業内だけの話ではなく、日本経済全体に大きな影響を与える深刻な問題となっています。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ景気を回復させるためにも、早急に改善すべき社会課題であると言えるでしょう。
「2025年の崖」に関心のある方は以下の記事がオススメです。
【知らないとマズイ】2025年の崖とは?DXの推進にはクラウド化が必要不可欠!
経済産業省が発表している DX レポートは以下の記事で詳しく解説しています。
経済産業省が公表している DX レポート2 とは何か?企業が目指すべき方向性や取り組むべきアクションまで徹底解説!
IT 人材が不足する3つの原因
IT 市場の変化
IT 市場は目まぐるしい勢いで変化しています。20世紀後半から始まった第三次産業革命以降、 IT は全世界に広く普及しました。最近では、 AI や IoT など、新しい IT が続々と登場しています。このような変化に対応するためには、常に最新の知識や IT スキルが求められますが、 IT は日々進化しているため、せっかく学習しても半年後にはその知識が古くなってしまいます。
そのため、 IT を駆使した経営を行うためには優秀な IT 人材が必要になり、結果として限られた人材を複数の会社が奪い合う構図になります。つまり、 IT 市場の急激な変化が IT 人材の需給バランスを崩し、結果として業界全体の IT 人材不足を引き起こしているのです。
少子高齢化の加速
日本の社会問題とされている少子高齢化も IT 人材不足を引き起こす原因となっています。経験豊富で知識を有した優秀な IT 人材が高齢化し、退職した場合を考えてみましょう。少子高齢化が進んだ日本において、その後任を探すのは困難であることが容易に想像できます。
高齢化する世代と比較して、新しく就職する世代の人数は少なく、仮に入社したとしても即戦力として働いてくれるわけではありません。まずは研修でスキルアップを図る必要がありますし、実践的な力は現場での経験をもとに培われるものです。さらに、研修を行うためには、当然ながらコストも時間も掛かります。
そのため、中長期的な目線で IT 人材を確保するのは容易なことではなく、多くの企業は即戦力となる人材を探しています。しかし、先ほどご説明した通り、 IT 人材の需要は高まっているため、思うように優秀な人材を採用することができず、結果として IT 人材不足に陥ってしまうのです。
IT 業界に対するネガティブイメージ
IT 業界に対するイメージは様々なものがありますが、中にはネガティブな印象を持っている人も一定数存在します。一般的に「3K」と呼ばれており、これは「きつい」「厳しい」「帰れない」の頭文字の K を取った造語です。
しばしば、テレビのニュースでも、一部の IT 企業における激務の実態などが報道されることもあり、ネガティブなイメージを助長していると言えるでしょう。このような偏ったイメージが若者の IT 業界離れを引き起こし、結果として IT 人材の不足に繋がってしまうのです。
IT 人材不足の解決策
IT 人材の育成
IT 人材不足を解決するためのシンプルな方法として、 IT 人材の育成が挙げられます。社内人材を育成することで、実践力を持った IT 人材へと育て上げるのです。
一部の大企業では、自社でコンテンツや講師を準備して育成を行うことが一般的ですが、そこまでリソースを割けない企業に関しては外部講習なども有効な選択肢になります。外部への委託は当然コストが発生しますが、 IT 人材を育成できることのメリットと比較検討して、費用対効果で考えることが大切です。
海外の IT 人材の採用・活用
日本国内で IT 人材を採用するのが難しい場合は、海外の IT 人材の採用・活用も視野に入れてください。言語の壁はありますが、日本では見つからないような優秀な IT 人材を雇用できるチャンスが眠っています。
また、新しいプロジェクトを進める場合は、特定のプロジェクトリーダーを設置するのが一般的ですが、この時に信頼できるパートナー企業へ依頼することで、社内に IT 人材がいなくても問題を解決できる可能性があります。
このように、社内以外に目を向けて考えることも、 IT 人材不足と向き合う上で重要なポイントだと言えるでしょう。
IT 業界のイメージ向上
少子高齢化などの社会問題は企業努力で改善できるものではありませんが、 IT 業界のイメージ向上は1社1社の取り組みや働きかけで実現できる可能性があります。会社のホームページや採用説明会の内容など、ポジティブなメッセージを発信するように意識すると良いでしょう。
IT 業界に対するイメージが改善すれば、当然ながら IT 業界へ流入してくる人材は増えます。結果として、優秀な人材を採用できる可能性も高くなり、業界全体としての人材不足も改善傾向に進んでいくと予想されます。
アウトソーシングの活用
優秀な IT 人材を採用できず、社員教育の実施も困難な場合は、アウトソーシングの活用を視野に入れてください。アウトソーシングとは、一部の業務を外部企業に委託することを意味する言葉であり、最近では多くのシーンでアウトソーシングが活用されています。
外部への委託は当然ながらコストが発生しますが、長期的な社員教育や採用活動をするよりもコストを抑えられるケースもあります。まずは自社の状況を正しく把握して、必要に応じてアウトソーシングを選択肢の一つに加えておくことをオススメします。
IT ツール導入による業務効率化
IT 人材が不足している企業では、ツールを活用していかに業務のデジタル化を図っていくか、が重要になります。うまくツールを使って、繰り返しの単純作業を自動化したり、アナログな業務をデジタル化したりすることで、本来注力すべき業務にリソースを集中することができます。
これにより、 IT 人材が不足している企業でも効率的に業務がまわるようになり、本質的な人手不足の改善に繋がります。当然ながら、ツールを導入するためにはコストが発生しますが、先行投資として前向きに捉えることが大切です。
業務のデジタル化には Google Workspace がオススメ
先ほど、業務デジタル化の実現にはクラウドサービスや IT ツールの導入が効果的だとご説明しました。市場には数多くのサービスが存在しますが、せっかく導入するのであれば Google Workspace がオススメです。
以下、業務のデジタル化に Google Workspace がオススメな理由をご説明します。
Google Workspace とは?
Google Workspace は Google が提供するクラウド型のグループウェアサービスです。以前は G Suite という名前で親しまれていましたが、2020年10月に Google Workspace へブランド名を変更しました。
Google Workspace にはメール、スケジュール管理、ビデオ会議、オンラインストレージなど、企業に必要な機能がすべて揃っています。また、組織の生産性を高めるための業務効率化ツールが多く備わっている点も Google Workspace の大きな特徴です。
Google 自身も業務の中で Google Workspace を活用しています。Google Workspace の利用者は Google の強固なインフラと最先端のテクノロジーを自由に活用することができ、世界中で多くの企業に支持されているサービスとなっています。
Google Workspace がデジタル化にオススメな理由
Google Workspace は Google カレンダーでのスケジュール管理やオンラインストレージを活用したファイル保管など、企業における様々な業務のデジタル化を力強くサポートします。また、ビデオ会議の機能やファイルの同時編集が可能な Google スプレッドシートなど、業務効率化に寄与するソリューションも数多く搭載されています。
さらに100% クラウドで提供されるサービスであるため、場所を問わずに利用することができ、社員同士の情報共有も容易に行えます。このように、デジタル化を推進する上では Google Workspace がとても強い武器になります。
なお、 Google WorksSpace には多くのプランが存在していますが、一番安いプランでは月680円から利用可能です。そのため、予算に余裕がなくても気軽に検討しやすい料金設定となっています。
Google Workspace に関心のある方は以下の記事がオススメです。
【最新情報】G Suiteがブランド変更!Google Workspaceの料金、機能、既存契約への影響は?
Google Workspace を活用した業務デジタル化の事例
Google ドライブによるファイル管理
Google ドライブは Google Workspace に搭載されているオンラインストレージの機能です。この Google ドライブを活用することで、これまで紙で管理していた書類をすべてデジタル化し、オンライン上で効率的に管理可能になります。
これにより、紙自体のコストや印刷費を削減できることに加えて、書類を保管するための物理的なスペースの節約にも繋がります。 Google ドライブは細かい共有権限を自在に設定できるため、高いセキュリティレベルを担保した状態で自社の重要ファイルを管理・運用できます。
Google Meet によるビデオ会議
Google Meet は Google Workspace に搭載されているビデオ会議の機能です。100%クラウドで提供されるサービスであるため、スマホやタブレット、 PC など、端末を問わずに利用でき、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも会議に参加できます。
従来、会議のために出張したり、費用を払って大きな会議室を借りたりするケースも存在していました。その点、 Google Meet は Google Workspace に標準搭載されているため、ライセンス料金以外の費用は発生しません。コスト削減の観点から、とても重要なデジタル化の一つであると言えるでしょう。
Google チャットによるリアルタイムコミュニケーション
Google チャットは Google Workspace に搭載されているビジネスチャットの機能です。昨今、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、会社以外の場所で業務する在宅勤務やテレワークなどが爆発的に普及しました。
このような環境では、コミュニケーションの希薄化が問題視される傾向にありますが、 Google チャットを使えば常に社員同士がリアルタイムに繋がることができ、さらにクリック一つでチャットからビデオ会議を開くこともできます。メール以外の新しいデジタルコミュニケーションの手段として、ビジネスチャットはとても便利な IT ツールとなっています。
Google Workspace の機能と便利な活用法は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【あなたは知ってる?】Google Workspace の便利な活用法とテクニック10選
まとめ
本記事では、 IT 人材の不足を引き起こす原因と解決策について、わかりやすくご説明しました。内容をご理解いただけましたでしょうか。
IT 人材の不足は特定企業における話ではなく、業界全体にとっての課題となっており、このまま IT 人材不足が続けば、国レベルで大規模な経済損失を被ることになります。 IT 市場の変化や少子高齢化などが IT 人材不足を加速していますが、 IT 業界のイメージ向上など、企業努力で改善できる部分もあります。この記事内容を参考にして、ぜひ実践してみてください。
IT 人材不足が顕在化している企業では IT ツールの導入が企業成長の鍵になります。ツールを使って業務を効率化することで、限られた人材を最大限に活用することができ、自社の生産性向上を実現できます。
市場には数多くのサービスが存在しますが、せっかく導入するのであれば Google Workspace がオススメです。 Google Workspace の導入により、オンラインストレージやビデオ会議、ビジネスチャットなど、業務のデジタル化に寄与する様々な機能を利用可能になります。
そして、 Google Workspace の契約はトップゲート経由がオススメです。トップゲートで契約することで
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Google Workspace のようなグループウェアは、サービスを利用開始した後の運用方法によってサービスの導入効果が大きく変わります。 Google と直接契約した場合は専任担当が付かないため、運用に関するアドバイスを受けることはできません。その点、トップゲートで契約すれば、いつでもプロに運用面の相談を行うことができ、自社の Google Workspace 運用をより良い方向に導くことが可能です。導入前のご相談も受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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