Cloud SQL とは何か?メリット、できること、データベースの移行方法まで徹底解説!
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Google Cloud (GCP) の「 Cloud SQL 」をご存知でしょうか。 Cloud SQL は Google が提供するクラウド型のデータベースサービスです。
近年、企業が保有するデータ量は増加しており、貴重なデータを適切に管理するためには、データベースを効果的に活用する必要があります。
本記事では Cloud SQL の基礎的な内容から、料金体系、メリット、できること、 Cloud SQL へのデータベース移行方法まで一挙にご紹介します。
目次
Google Cloud (GCP)とは?
Google Cloud (GCP)は Google が提供しているパブリッククラウドサービスです。同じ種別のサービスとしては、 Microsoft 提供の Azure や Amazon 提供の AWS などが挙げられます。
Google Cloud (GCP)は「 Gmail 」 や「 YouTube 」などの有名サービスで実際に動いているプラットフォーム技術をそのまま使用できるため、非常に高いインフラ性能を誇ります。
「コンピューティング」「機械学習( AI )」「ビッグデータ解析」など、 Google Cloud (GCP)には様々な機能が搭載されており、企業の生産性向上や業務効率化を実現するための強い味方になります。
Cloud SQL もまた Google Cloud (GCP)に内包されたサービスです。 Cloud SQL については、次章で詳しくご説明します。
Cloud SQL とは?
Cloud SQL は Google Cloud (GCP)に内包されているデータベースサービスです。
Cloud SQL を活用することで Google の信頼性の高い基盤の上でスケーラブルなデータベースを構築できる上に、フェイルオーバーや Master-Slave レプリケーションなど、自分で全て行うには面倒な運用管理を容易に実行することが可能です。
また、「ユーザーの管理」「データベースの管理」「定期バックアップ」などは web コンソール上で操作できるため、管理工数を削減することができます。このように Cloud SQL は単に MySQL / PostgreSQL を提供するだけではなく、自社の業務効率化を実現するためのサービスであると言えます。
さらに Cloud SQL はフルマネージドで提供されているため、ユーザー側に発生する作業負担は一切ありません。サーバー障害時の対応をはじめとして、すべての管理・運用を Google に任せることができるため、より生産性の高い業務に注力することが可能になります。
フルマネージドサービスについては、以下の記事が参考になります。
マネージドサービスとフルマネージドサービスの違いとは?メリット・デメリットまで徹底解説!
Cloud SQL の料金体系
Cloud SQL の料金は、構成の設定や各要素によって異なります。
Google 公式ページでは、以下項目を Cloud SQL の課金対象として明記しています。
- プロビジョニングしたストレージの量( GiB /月)
- Cloud SQL インスタンスに選択する CPU の数
- Cloud SQL インスタンスに選択したメモリ量
- データのホストとして選択した場所
- インスタンスから出るネットワーク トラフィックの量
- 割り当てて使用する IP アドレスの数
このように Cloud SQL の料金は複数要素によって決定するため、利用する前に課金の発生条件を正しく把握しておくことが大切です。
なお、 Cloud SQL のインスタンス料金は Google Cloud 料金計算ツールで算出可能です。
Cloud SQL のメリット
簡単な操作
「データベース」と聞くと、難しくて専門知識が必要になるイメージがありますが、 Cloud SQL はとても簡単な操作で使うことができます。これは Cloud SQL に限った話ではなく、 Google が提供するサービスは総じて直感的かつ容易に操作できる点が大きな特徴です。
Cloud SQL を使えば、専門知識がなくても簡単にデータベースを構築することができ、各種設定はわずか数分で完了します。標準の接続ドライバと組み込みの移行ツールを活用することで、初めてでも数分でデータベースを作成することができます。
柔軟なスケーリング
スケーリングとは、サーバーなどのリソースを自由に増減することです。 Cloud SQL は 100% クラウドで提供されているサービスのため、柔軟なスケーリングが可能になります。
そのため、 PoC (概念実証)で気軽にデータベースを試したい場合や、本番環境で本格的なデータベースが必要になる場合など、様々なシーンに対応することができます。自社の状況に応じてスケーリングを行い、常にコストの適正化を実現できる点は Cloud SQL の大きなメリットだと言えます。
高いセキュリティレベル
データベースには企業が保有する貴重なデータが保管されているため、セキュリティの担保が必要不可欠です。万が一、情報漏洩などの情報事故が発生した場合、取り返しのつかない事態に発展します。
その点、 Cloud SQL はプライベート IP のみの構成を構築することができ、第三者が侵入できないプライベート接続を実現できるため、安全な環境でデータベースを運用することが可能です。
さらに、 Cloud SQL は「 ISO / IEC 27001 」に準拠しているほか、 Google の内部ネットワーク、データベーステーブル、一時ファイル、バックアップにおいてデータを暗号化して取り扱うため、実業務でも安心して利用することができます。
Cloud SQL でできること
データベースのメンテナンスコストを削減できる
本来、自社でデータベースを運用するためには、メンテナンスにかかる費用負担が必要になります。例えば、各種設定やアップデートなどで様々な対応が発生するほか、障害発生時には自社で原因究明・復旧作業を行う必要があり、大きなコストが発生します。
Cloud SQL はフルマネージドサービスとして提供されているため、自社で作業を行う必要はありません。障害対応も含めて、メンテナンス作業はすべて Google が対応するため、データベース運用にかかるメンテナンスコストを削減することができます。
データベース管理を効率化できる
データベースの管理には専門知識が必要になるケースが多く、煩雑な設定や手間のかかる作業が発生します。しかし、 Cloud SQL は直感的かつ簡単に操作できるため、データベースの管理を効率化することが可能です。
例えば、データベースのプロビジョニング(いつでも最適なリソースを利用できるように予測し準備しておくこと)やストレージ容量の管理など、時間がかかる作業を自動化することができ、自社の生産性向上に寄与します。
ビジネスの継続性を担保できる
Cloud SQL は Google の SRE チーム( Site Reliability Engineering :ソフトウェアなどの活用により、様々な IT 課題を解決するスペシャリスト集団)が 24時間365日体制でサポートしているサービスです。
何らかの問題が発生した場合でも、すぐに解決に向けて動いてくれるため、とても可用性が高いサービスであると言えます。可用性とは、システムが障害などで停止することなく稼働し続ける能力です。
つまり、信頼性の高い Cloud SQL を採用することで、自社のビジネスを止めることなく継続性を確保し、安定した経営基盤を構築することができます。
なお、継続性の観点からは「再起動時のインスタンスのシャットダウン時間」が気になるポイントですが、 Cloud SQL では、インスタンスが再起動された場合、インスタンスの大部分は1〜2分間シャットダウンされます。インスタンスがシャットダウンされる前にすべての接続が終了し、現在の作業はディスクからフラッシュされます。
負荷の大きいインスタンスの場合は、このプロセスに時間を要するため、インスタンスが停止しているように見えることがあるので、注意してください。このようなケースにおいては、インスタンスがシャットダウンしてから再起動するまで、1時間ほどを要することがあります。
他の Google サービスと簡単に統合できる
Google Cloud (GCP)には Cloud SQL 以外にも Kubernetes ベースのコンテナ環境である「 Google Kubernetes Engine( GKE )」やビッグデータ解析ツールの「 BigQuery 」など、様々なサービスが搭載されています。
Google Cloud (GCP)のサービスは、それぞれがシームレスに連携・統合できるため、 Cloud SQL と他サービスを組み合わせることで、様々なシーンで生産性向上を実現することが可能です。
例えば、 Cloud SQL で構築したデータベース情報を BigQuery に抽出すれば、手間をかけることなく高速データ分析を行うことができます。
BigQuery に関しては、以下の記事が参考になります。
超高速でデータ分析できる!専門知識なしで扱えるGoogle BigQueryがとにかくスゴイ!
Cloud SQL へのデータベース移行方法
Cloud SQL にデータベースを移行するためには、 Google が提供している「データベース移行サービス」の利用がオススメです。ダウンタイムを最小限に抑え、本番環境のデータベースを Cloud SQL に簡単に移行できます。
オンプレミスからの移行はもちろんのこと、 Compute Engine などのクラウド環境から Cloud SQL へのデータベース移行も容易に実行可能です。また、データベース移行サービスはサーバレスで提供されているため、移行に必要なリソースの「プロビジョニング」「管理」「モニタリング」などの作業負荷を軽減することができます。
さらに、データベース移行サービスは「 MySQL 」と「 PostgreSQL 」のネイティブなレプリケーション機能を活用しており、高精度かつ信頼性の高い移行を行うことができます。 Cloud SQL への同等なネイティブ移行は追加料金なしで利用できる点も嬉しいポイントです。
まとめ
本記事では Google Cloud (GCP)のデータベースサービスである「 Cloud SQL 」について、基礎的な内容から、料金体系、メリット、できること、 Cloud SQL へのデータベース移行方法まで一挙にご紹介しました。
Cloud SQL はデータベースを構築するためには欠かせないツールです。企業が Cloud SQL を活用することで、メンテナンスコストの削減やデータベース管理の効率化など、様々なメリットを享受することができます。
そして、 Google Cloud (GCP)を契約するのであれば、トップゲートがオススメです。トップゲート経由で契約することで
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